Dallas Buyers Club 2013
Matthew McConaughey
Jennifer Garner
Jared Leto
Directed /Jean-Marc Vallée
エイズが同性愛者特有のものだなどと言われていた1985年、エイズの診断で余命30日の宣告をされた男のその後7年間の戦いのドラマ。
アカデミー賞 主演男優賞、助演男優賞、メイクヘアスタイリング賞 受賞。
汗とビールと女にまみれた冒頭の主人公が、生きてやる、の根性のままに病気と薬をリサーチし、アメリカ国内で入手できないとわかると、メキシコのもぐりの医師から調達。自分もそれを使いつつ、国内で売りさばくビジネスもはじめる。日々を適当に暮らしてそうにみえた男が、案外と生きたいという欲望には素直で、薬も止め、健康的な食事に気をつかうようにもなるのが面白い逆転だった。
ゲイ差別にくわえ、エイズ患者への差別もひどいし、土地柄もゲイへの差別が強いところだから、ビジネスパートナーになるレイヨンとの友情のようなものが生まれる過程は、ほろっとする。
両俳優ともに、ものすごい減量で見た目から訴えるインパクトが激しい。体力がなくなっていく様が、演技を超えたもの(実体験だから)。アカデミー賞は体を張った演技好きね。
悪くなかったけど、もし減量したことに対しての賞だったらガッカリだ。
演技でいえば、助演のジャレット・レトのほうが見栄えしてたと思う。マコノヒーは激しい人生となった男にしては、とても冷静な目をしていた。そういう役作りだったのか?
ジェニファー・ガーナーを久々に見たが、優しさと知性が落ち着いた雰囲気に収まっていて、良かった。
舞台となっているテキサス、何もかもを無化してしまうような雰囲気があるのは、どうしてだろう。オレルールが通りそうな気がしてしまう。
製薬会社の利害、医者の利害、政府の対応が患者を置き去りにしている。これが男の生きたい欲求を邪魔してしまう。
結局、製薬会社の押す薬は副作用も効き目も強すぎて免疫をこわしてしまうことが分かり、もぐりの医者のすすめる薬で彼は生き延びられた。7年。何を選択するか自分のことなのに、蚊帳の外に置かれているのはもどかしい。
耳鳴りの症状が、体調悪化すると登場し、効果音としてキーンという音が入っていたのだが、これが直感的に観客側にも辛さの一部を体験させていた。私も耳鳴りするので、これは辛い症状だと思う。
日本の研究所にまで来た場面が、何だかツライ。こんな遠くにまで来たのか・・・