2015/04/10

『イミテーション・ゲーム』

THE IMITATION GAME 2014

哀しいなぁ・・・ 寄宿舎時代の思い出から、エニグマ解読時の華やぎ(その中にも苦悩が埋め込まれていて)、そして終戦後の再びの孤独。

同性愛が病気として扱われ、治療対象だったことを思い出した(すっかり忘れていた)

チューリングが同性愛者であることから生じる、社会との摩擦、無理解、ストレス。それから、凡人には理解できない頭脳を持つことで生じる、社会との軋轢、そして無理解によるストレス。
学者としてもつらい時代だし、個人的なありかたも世間には受け入れられない二重の苦しみが、素晴らしい才能を41歳でこわしてしまったのだ。

B.カンバーバッチは、分かりやすく(しかしやりすぎではない)特異な人物としてチューリングを表現、映画で天才を現すならシンプルな表現だった。時々、目標に向って一直線なあたりが、私には、きもちわるいひと、に一瞬見える。私は感情で受け止めてしまうから。

チューリングとチームを取り持ったキーラ・ナイトレイ。久々に可愛らしい役でよかった。「ラブ・アクチュアリー」以来の可愛さだった。彼女が心とともに理性で真正面で受け止めているあたりで、バランスがとられていたと思う。

刑事役で登場のローリー・キニアも良かった。彼が演じているとその人物に血肉が通います。救いたい、と申し出たけれど、チューリングはうまく立ち回るなんてしないし、男たちのゲスい感情もあって、男娼を買った罪で有罪になってしまった。

いまこうやって一般人が仕組みもわからず使っているもの、コンピュータの基礎を作った人物である、とラストに書かれており、この偉大すぎる功績は、偉大すぎて当時の世界では理解できる人間はわずかしかいなかったのだなと痛感する。

理解できないからといって、変人扱いして簡単に遠ざけたりしてはいけないんだな・・・
難しいけれど。
最終的には、人権問題だよね・・・としみじみ哀しくなって映画館を出たのだった。

2015/04/05

『Kill Your Darlings』

2013

Director: John Krokidas
Writers: Austin Bunn (screenplay), Austin Bunn (story)
Stars: Daniel Radcliffe, Dane DeHaan, Michael C. Hall, Jack Huston

ギンズバーグってこんな可愛かったっけ・・・(もじゃもじゃのすごいメガネのイメージだから) ま、お話はお話。

美青年の魅力は、周囲も本人自身をも食い物にして消費して吸い尽くしてしまうのね、ああ、そしてブサイクなほうが生命力強いのだよ。ラドクリフはブサイクじゃなかったけど。

ようやくハリー・ポッターに見えないラドクリフでした。デハーンって、いじめたくなるような翳りがあって、この役にぴったり。芸術の混沌というよりも、青年たちの欲望や自制のきかなさ、弱さと自尊心が入り乱れる、そんなある一時の物語でした。
汚く描こうとすれば、どこまでも汚くなりそうな話を、すっきりとした画で描いていて、ひどい気分になったりはしない。
また、当時の学生たちの服装とかインテリア、もろもろが好みでした。

ビートニクの文学はちょっと避けてきたところがあって、ドラッグとかヒッピーとか? 若いうちに読んでおくべきだったのかなぁ いま、読んでみたらどうだろうか。