ISBN:978-4772695251 インターシフト 2011年
★★★
本人に意識されない脳の働き、思考や行動に強い影響を与える、いわば<隠れた脳>がもたらす、バイアスについて書かれたもの。
素人に理解しやすい言葉で書かれていて、読みやすい。
すべて意識して選択し、行動していると思い込んでいる生活に、どれほどの強いバイアスが影響するかについて実例を挙げて書いています。
レイプの被害者が、目の前にいた犯人を間違えてしまい、冤罪を生んだこと。
犯罪の現場に居合わせた多数の人が、誰も被害者を助けようと動かなかったこと。
災害やテロの現場で、当事者が避難すべきときに、しなかったわけ。
人種差別が生まれるわけ、可能性について。
などなど。
おきること全てをいちいち確認していたら、生活が成り立たない。が、あまり意識せずとも出来ることは、隠れた脳が担当しているという。
周りと同調したがり、問題を早く解決したがる隠れた脳の働きによって、本人も気づかないうちに間違いを犯していることが多いのだと指摘しています。
自分がいま思考したこと、意識て行っていると思い込んでいることは、もしかして脳のバイアスが影響しているのかもしれない、と検証してみることが出来れば、少しはマシな判断ができるかもしれないのですね。