2014/03/18

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

2013年 The Wolf of Wall Street

監督/マーティン・スコセッシ
脚本/テレンス・ウィンター
レオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒル、ジャン・デュジャルダン、ロブ・ライナー
カイル・チャンドラー、マッゴート・ロビー、ジョン・ファブロー、マシュー・マコノヒー

★★★★★

ディカプリオのキメちゃってる演技に対して★5個。

映画の筋を追っても、バカすぎで笑える人ばかり。主人公ジョーダン・ベルフォートは稼ごうと大真面目に違法なこともどんどんやって、がっちり大金を掴む。
言い訳なんかしない(必要ない)、稼ぐためだし(金はあったほうがいいに決まってる)、楽しいほうがいい(楽しい最高)から。女も美人でセックスがうまいほうがいい。

糟糠の妻と別れ、モデル風の美人(ナイスバディ)と再婚。そして浮気がバレでまた怒鳴りあい。
すべてが成金バカの典型のような流れすぎて、いっそ清々しいバカっぷりだ。

アメリカのバカさが存分に見える、バカな人々が多数出演の3時間であった。

安定のスコセッシ(ちゃんとした映画にするよね)、安定のディカプリオ、楽しく観ました。

ツライことがあったら、この映画を見ればいいかもね。レモンでへろへろになって自宅に駆けつけ、ジョナ・ヒルと死闘のくだりを観れば、自分がいかに素晴らしい人間であるかが良く分かるというものでしょう。
そして収監されてもただでは起きないところも見習いたいところ。

あの演技、あの演技。
ギルバート・グレイプを思い出させるものがあり、目頭が熱くなる。・・・・ここで、助演男優あげとけばよかったものを・・・アカデミー会員め!

ビミョウにカジュアルな服装のときに、ダサイ風を残すあたりも憎いディカプリオであった。ポロシャツの趣味がすごいバブリーな感じでした。懐かしい。

そして、冒頭登場しディカプリオにWall st. の雄牛のようにだか、イロハを教えるMatthew McConaughey (発音がよく分かりません)のインパクトが強烈で、これは美味しい役をもらったものだ。
物語後半にはディカプリオが部下を鼓舞するときに、胸をズンズン叩くネイティブアメリカン的な<ウォールストリートの俺>ソングは、ああ、ずっとジョーダンの中で鳴っていたんだねとなる使われ方で、この音楽が自ら歌うところに、アメリカンなガッツをしみじみ感じるのでした。

・・・アメリカとは戦争しないでおくがよろしい。こんな人たちは相手にしたくない。

善悪でいえば違法行為(株操作、ドラッグ、浮気)のてんこ盛りで好きにならない人々しか出てこないのだけど、一途にまい進するところは爽快とも言えるのでした。
裸の女性・男性もいっぱい。ドラッグとFワードいっぱい。テンション高いままの3時間、常人には及びもつかないレベルのバカどもの映画、でした。

しばらく映画の仕事はお休みということなので、これがしばしの別れ作品となったわけだ。これが・・・! ありがとう、レオ。
また戻ってきてね。

『その夜の侍』

2012年

監督・脚本・原作/赤堀雅秋
堺雅人、山田孝之、新井浩文、綾野剛、坂井真紀、田口トモロヲ、木南昭子、谷村美月
高橋努、山田キヌヲ、安藤サクラ、でんでん、峯村リエ、黒田大輔、小林勝也、三谷昇

★★★★

観終わった直後は、面白い、面白くない、楽しい、楽しくない、ツライ、笑えるなどなどの簡単に言いあらわせる言葉が、何一つ当てはめることができず、「・・・・・・」という脳内であったが。

二日くらい経過した頃に、あ・・・じわーっと何か来た!という。

さて何が来たのか。

1、堺雅人が汗臭そうだった。
2、新井浩文の役もよく考えみると、気味悪い。
3、安藤サクラ、最高。
4、堺雅人の演技を褒めるべきなのか迷い(いつものような演技レベル)、実はいつもいい演技なので、ナイス演技!といわれなくなっている俳優だなと気づく。→いい演技だった。といえる。
5、山田孝之が演じるニンゲンには、一生関わらないでいたい・・・
6、亡くなったひとの声や映像は繰り返し見ないほうが心おだやか。

と言ったあたりか。

1、なかなか体臭しそうな画面の日本映画はないので、堺雅人の汗の描写は良かった。あんなにプリン食べてあの体型、ぜったい糖尿病の疑い。

2、ひき逃げされ死亡した妻の兄:新井浩文。何でひき逃げ犯と彼を付け狙う義理の弟の間に挟まっているのか。いい人になりたい病。自覚なし。コワイ。

3、安藤サクラはいつどこで見ても素敵すぎる。ご両親からいいトコをもらって、自立したニンゲンになったという感じだ(実際はどうかは別ですけど、画面ではそう見える)

4、どろレス(@暗闇)の堺雅人と山田孝之は、もはやどちらが優位に立っているのか見えなくなる戦いへと突入。
妻殺しの復讐のはずが、<俺を救え>キャンペーンへと変化している。

何気ない話したいとか言うセリフで、もう何がなにやら。それまでのセリフに違和感はなかったが、ココだけものごい違和感だった。他に言い方はないものか。どろレスから急に“ロハス生活特集”ってくらい、違和感があった。
それを言う相手は、少なくともひき逃げした山田孝之ではないのだが、毎日尾行したおかげで妙な愛着が生まれているらしい。

5、こんなにキレイな顔に生まれて、この性格。驚くほど飽きっぽく、暴力傾向があり、自分勝手の度合いが冴え渡っている。違う惑星に住む、違う言語の異星人。

6、5年も妻が残した最後のルス電メッセージを聴いていれば、誰でもおかしくなりそう。メッセージを消したとき、執着が消えたと思いたい。

ふっと、悪魔の掘った穴に誘い込まれて落ちることって、いくらでもありそう。その穴を避けて行きたいものだ・・・・が、感想らしい感想かもしれない。