ISBN:978-4-04-873931-3 2009年 角川書店
☆☆☆☆
さわやかな読後感。底には「それを私も経験してきた!」という共感、ひとり戦っていたなぁと来た道を振り返って、そうやって今まで来たなとちょっとした自信を感じられる。可愛い、きりこちゃん。
■関西の言葉で、「きりこについて」の生まれ、育ちかたを綴っていきます。その言葉のあり方がうらやましい。方言で書く文章が愛らしくなるって、作品から土地の薫りが届いてるようでステキだ。
■両親のまっすぐな愛情をたっぷり浴びて、自分は「可愛い」と疑いなく育っていたが、ある一言をきっかけに、自分は「ぶす」で可愛くない!という自分への視点を植え付けれてしまう。
誰かと外見を比べることなんかしなくても、子供時代は「可愛い」と信じてた、私も・・・! 思春期、他人と外見を比べる目線を知ってしまった頃は、すごく居心地が悪いもの。
そして、それはそれ、全部の自分を受け入れることを知って、思春期は過ぎてオトナになっていきます。
外見が「ぶす」だなんて、どうにもならない悩みを、きりこが自分のなかに湧く愛情で乗り越えていく姿が清清しく。
■「きりこさんっ! おかあさんなんて面倒くさいもん、やらなんで結構さま!猫があるやないですかっ、猫があるやないですかっつって!」
※小学生時代、きりこがママゴトで「おかあさん」役しようとしたときの、猫=ラムセス2世の叫び。そうそう、猫になれたらどんなにステキか! 結構さま!っていう語感がたまらないです。
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