監督:Steve McQueen
Michael Fassbender Carey Mulligan
★★★★
舞台はNYなのに、イギリスみたいだ・・・と思ったら、監督(イギリス)主演(アイルランド育ち)でした。コートの着こなし、マフラーの巻き方がアメリカンじゃないの。ファスベンダーのすっきりとした顔立ちも美しく、OPの全裸で自宅をぐるぐる回るところも、見せ筋肉じゃない肉体が、またまたむき出しな感じで素敵。
とある兄、と妹の関係を真ん中に、満たされない何かを埋めようと(=愛されている自分)兄は一日中セックス、妹はリストカットに恋愛依存。バランスが壊れた兄妹の<永遠に欠けている自分>から逃れられない苦悩を、これまたすっきり美しい映像、詩的な音楽でまとめた映画です。
性器が映っていたとか何かでR15指定だったのだけど、それはただ人間の姿を映しているだけだし、セックスシーンといっても、ちっともセクシーではなく、むしろ哀しみに覆われてしまうような場面ばかり。
彼は、ストレスを感じると性欲で緩和しようとするので。ほんとに痛々しい。
妹と<裸の付き合い>があるようでした。実際に肉体関係があったかどうかは確定しませんけど、あったかもしれないと思わせる流れです。
不完全な男女だから支えあうのだとも言いますが、彼らは自分を愛せないことに苦しみあっているようでした。
けっこうえげつない話になりそうな展開を、最後まで緊張感のある映像でやりきったし、ファスベンダーの表情も、えげつないだけの話にせずに済んだ要因かもしれません。
何事も度が過ぎてはいけないのですね。
キャリー・マリガンのゆるい感じが、なかなか良いです。だらしない、とはちょっとちがう<ゆるい>感じ。オバちゃんにも見えるし、天使にも見える面白顔だ。
ところで、主演のファスベンダーが1977年生まれというので、心底驚いた。最初なんか特に、40代後半くらいかと思ってました。それにしては日がな一日セックスのことにトリツカレて、体力すごいわと思ってた。
30代の設定なのね・・・落ち着きのあるお顔でした。
サントラが欲しくなりました。