2014/04/01

『L.A. ギャングストーリー』

Gangster Squad 2013年 アメリカ

監督/ルーベン・フライシャー
ジョシュ・ブローリン、ライアン・ゴズリング、ニック・ノルティ、エマ・ストーン、ショーン・ペン
ミレイユ・イーノス

☆☆☆

実話がベースになっているとのこと。戦後まもなくのLA、暗黒街を牛耳るミッキー・コーエンの組織を壊滅させるために、非公式の組織が警察内につくられた。
生死は問わないということで、警官でつくった自警団ってところか。

グループを作り、コーエンを追い詰めるところまではテンションあがる展開。
最後は、なぜかコーエンと素手で殴りあう青春映画のようになっていたのが肩透かしでした。二人ともどうしたの? 警官としてなら、逮捕すればいい。そもそも逮捕状持っていったんだから、逮捕しなよ。あれは、どういう意図があってあの展開になったのやら。

映像的には、スタイリッシュを目指してなさそうなのに、時々かっこつける映像が入るのが面白かった。不思議なバランスがあったわ。

エレベータの箱の外に手を出させて、手を轢いてぶち切れさせるのは初めて見たかも。コーエンの残虐を見せるためか、昔の処刑みたいに手足を両方から車で引っ張らせて胴体真っ二つの刑・・・ぎゃー。

コーエンの女に恋する警官(ライアン・ゴズリング)が最初は世渡りしていこうぜ的な風を装っていたのに、靴磨きの少年が銃撃の流れ弾で死んでしまって、急にオレもやるぜになるベタな展開は愛嬌で。他にもとことんベタな展開なわりに面白かったのは、かっこつけきれない監督の自意識のおかだったのかしら。残虐なのに、なんかバカで笑える感じなの。

カッコよかったのは、リーダーのオマラ(ジョシュ・ブローリン)の妻。ヒーローより夫が必要なの、生まれてくる子供のためにも、危ないことはやめてとかいいつつ。
夫の決意が変わらぬとみるや自らチーム人選に乗り出し、いかに夫を支え守ってくれるかどうかで選ぶ。成績優秀な出世中の警官は、真っ先にコーエンが買収してるだろうから、一匹狼がいい等という。勉強になります、奥様。

オマラが自宅に急行して飛び込んだら、床には血の跡。奥様が!とショック受けてたら、逞しい奥様はバスタブ内でお子様を自力で産んでいた模様。
銃はもたないけど、この奥様と目撃証言をした愛人の二人こそ、強かった。

盗聴担当のマイホームパパがコーエンの返り撃ちにあって死んでしまう。彼はオマラのやり方が荒すぎると言っていて、オマラもそれは聞いてくれてたが、結局正義は自分のほうだと思って使う暴力は、素直に正当化するオマラたち。甘いこと言ってんじゃねぇと怒られそう。
さすがアメリカ人の考えることは違うなぁ

ギャングとの抗争なら、やっぱり『アンタッチャブル』がカッコイイし、物語もうまくできてたけれど、強いものが正義と胸を張る人たちの映画もまた、そうですか・・・と面白いものだと思う。

あと、なかなかの邦題でしたね。わざとクラシカルな邦題風にしたのだろう、とポジティブに捉えておきます。

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