2009/07/18

『島田教授の課外授業』島田雅彦

ISBN:978-4-579-30428-8 2009年 文化出版局 1300円



☆☆☆☆



『ミセス』2005.6~2007.12月号掲載の「島田雅彦の母親のための課外授業」などを再構成したもの。



思春期、親子関係、教育の悩み。経済問題、人間関係、家庭生活。そして母親自身の問題・・・生きがいについて、年齢を重ねること、幸せについて。



社会人としてまっとうに生きるにはどういう考え方をすべきか?を語っています。



完璧な環境を用意したと思っても、子どもが思い通りに成長するはずもなく、結局は自分で自分を愛し、周囲との関係を築いて、その子なりの幸せをつかめるような体力をつける手助けをするだけということ。



実際、子育てしていると毎日が大変なんでしょうが、たまにこういう基本を見直せるようなアドバイスをみるのは効果がありそうでした。



最終的には子どもの心配より、自分はどうなの?っていうことですね。手ごたえのある納得のいく生活をしている親を見ていれば、それなりに子どもは育つとのこと。



各相談の最後に、島田先生の文士コスプレ・・・やら、釣堀休日を演出したお写真が入っているのがス・テ・キ。
こんなに美☆おじ様なのに、世間的にはどうなんでしょう。小説も面白いと思うんだけど。





2009/06/23

読みかけ

橋本治と内田樹』橋本治と内田樹の対談。



小説作法ABC (新潮選書) 』島田雅彦



『図書館内乱』有川浩

ISBN:978-4840235624  2006年 メディアワークス



☆☆☆



この甘甘ストーリーの本を、ハードカバーの体裁で読むのはツライ! ソフトカバーか文庫で読みたい内容です。図書館業界のはしくれにいるので、レファレンスの話などはウンウンと頷きながら読めましたけれど。



素直に郁と堂上教官の恋の行くえを心配するとか応援する気になるよりも、こんなに職場で恋愛モード全開の図書館なんて嫌だよう、と思ってしまう。のは、私の年齢のせいなのか。
青春!なお話で主人公・郁を応援したくならないのは致命的かも。



防衛部にいることを両親に隠したいだなんて、そんなの隠さなくていいんだし(物語にならないですけど、だたの子どもじみた理由からなので、イラっとする)。
美貌の情報通、柴崎の過去を振り返りつつの駆け引きのお話は楽しく読みました。



私には甘すぎて入り込めないようですー。次作までは手が伸びません。





『腕貫探偵、残業中』西澤保彦

ISBN:978-4408535296 2008年 実業之日本社



☆☆☆



市民ザーヴィス課の腕貫(はめた)職員さんの、勤務外でのできごと連作。今回は腕貫さんの美味しいもの探索趣味もわかって、人らしい側面がでてました。1作目『腕貫探偵』では、実体があるのかどうかも不安になるくらい薄い(けど、鋭い)ヒトだったので。



超美形女子大生が探偵さんにからみまくってきゃぴっとしてるのが、西澤節です。ミステリの方向としては、1作目のほうが小さなところから大事件って感じの展開で私の好みでした。



でも、腕貫さんよりも匠千暁と神麻嗣子シリーズ、次が読みたいのう。





2009/04/13

『草食系男子の恋愛学』森岡正博

ISBN:978-4840123761



☆☆☆



私が想像する草食男子(深澤真紀いわくの)の話というより、恋愛に臆病だったり人付き合いが不器用な恋愛したい男子のために書かれたものだった。「恋愛学」じゃなく「心構え」というほうがぴったりする。



雑談から始めて(お天気の話など良いとあって、笑いました。確かに!無難)、
キスして(暗闇はいけないそうです、要らぬ恐怖を与える可能性があるから)、
セックスして(「イヤ」のパターンについて解説あり、へぇぇ)、という流れです。
女性に対して誠実で素直に、というのが軸です。これは恋愛対象だけの話じゃなく、人間関係全般に当てはまる指南書でしょう。



ところで月経前症候群のことまで書いてあるのには驚きました。そこまでご存知の男子はすごいです。生理の時は寒い屋外でのデートは避けようとか、ホントこれを全部できる男子は良い男子です・・・。
思いやりがあれば、そしてそれを態度に出せればいいんですけどね。







2009/03/17

『信じない人のための<宗教>講義』中村圭志

ISBN:978-4622072928



☆☆☆☆



ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー、仏教、儒教・・・神道、世界の宗教のうち広く知られている宗教ごとに、著者は日本人の目線から、特徴とその世界観、国家の関係について語り口調で解説しています。



近代になって、効率化、民主主義化した世界からは、いわゆる信仰は捨て去られ、新しい近代的な賛美の対象が新しく信仰されるものとなったと。そして、そこで初めてあなたの「宗教」は何か?(もしくは私の宗教は何だろう?)という問いかけが生まれ、「宗教」が浮かび上がってきたと言う。



どのような宗教なのかではなくて、それを信仰する心が思う世界はどのようなものなのかについて語ってくれます。



「宗教」についての本というと、つい何を神さまとしてどのような行いをして、組織はどうだとか、そんな話を思いがちだけど、「宗教」をモノサシにしてみる世界をどう捉えるのかと考えると、宗教戦争などを想起させる重苦しいイメージから離れることができます。





『美女と竹林』森見登美彦

ISBN:978-4334926243



☆☆☆☆



登美彦氏愛する竹林(と・・・美女)をテーマにお話をこねくり回した1冊。登美彦氏ファン以外には、なんじゃこりゃーの1冊。



そして、本からは良い香りがします。インクに香りがついてたのかしら(ご本人ブログに薫るかも、と書いてありましたよ)
さすが森見・バンブー・登美彦! MBCモリミ・バンブー・カンパニー代表!



日差しがキラキラ入り込む竹林を仰ぎ見て爽快になりたくなります。北海道育ちの私には、竹林は憧れのジャボネアイテムだな。北海道に孟宗竹は生えないので、かぐや姫も見つからない・・・美女?