2008/02/07

『村上春樹にご用心』内田樹

ISBN:978-4903951003 アルテスパブリッシング 2007年



村上春樹(作品)論として読んだなら、☆☆☆☆
村上春樹ラブ☆の大学教授の徒然草、なら☆☆☆



内田樹さんのことは全く知らず、おやおやな私でした。わりに色々活動なさってる方だったんですね。「村上春樹」につられて読んだわけですが、内田さんの熱きハルキストぶりに感化され、また読みたい気分が盛り上がりました。それだけでも、なかなかのやり手ということで。あ、表紙の「文化的雪かきをしてる羊男」だけでも、なかなか!



これだけ世界各地の人に読まれているのに、日本国内での評価が低い・・・。いや、低いっていうか、そもそも文学評論のレベルが低いので、読めてないと仰る。まさにそう! いまだに、軽いとか土の匂いがしない、とかそのレベルですよ。ふん。



ブログに書きおいたものから村上春樹に言及しているものを集めているので、全く大系だってません。その議論、続きをぜひ!と思うものがあっても次がないのでした。でも、つい先を聞きたい、と思わせるゆえ、きっと講義は楽しいだろうと想像。



村上作品においていつも繰り返される「欠如感」についての論、用いた言葉は違ってもそれそれ!と読みながら大きく頷く箇所でした。作品に出てくる言葉でいうなら「喪失感」ってことですね。
何を失っているのか、永遠に失われた/損なわれた・・・僕、がどう生き延びていくのか、いやぁ涙が出そう。私も、あなたも、すでに何かを失っているんです。
そして、失わないとあったことが分からないのであり、分かったときには二度と手に入らないのです。もう失ってますから。



と言うわけで、核心である、「何を」欠如しているのか、については触れていないのが非常に残念。他の著作で触れてるのか気になるので、しばらく内田樹の著作周辺を読んでいこうと思います。





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