ISBN:4-06-149837-1
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「若者殺しの時代」というやや過激なタイトルのために、最終的に強引につじつまを合わせてきた感があります。が、さらっと読んで、ふふっと笑って、たまに考える材料にも出来ます。80年代に若者(だいたい20歳前後だと思いますが)だった方はとても懐かしく、すぐ上や下(それは私の世代)も懐かしく思い出せそう。
タイトルに大して意味はないです。80年代的な若者が殺されてなかったわけじゃないし、若いから得するほうがおかしいでしょう。
まえがきに「若者であることは得なのか、損なのか」と。
団塊ジュニア世代の私の感想は、どちらにも当てはまる、です。若いからって得した覚えはないし、年齢のせいで損したっていうより、なにせ不況だった・・・
しかし、青春を80年代で過ごした堀井さんたちは「得だ」と感じながら過ごしたらしい。そうでしょう、そうでしょう。バカかと思うくらい軽く軽く。そんな風に見えてました。
クリスマスが恋人たちのものになった(商業的に)のはいつか?
クリスマスがお正月より大事になったのはいつか?(これに関しては、『普通の家族がいちばん怖い―徹底調査!破滅する日本の食卓』でも触れてるので、オススメ)
テレビドラマ、東京ラブストーリーの赤名リカが破壊したものとは?
↑これは、男女論とも取れる視点。恋愛の主導権が女の子に移っていった過程が見えます。あ、フェミ論ではない。
サブカルチャー、マンガの捉え方の世代間の違い。
「一杯のかけそば」の捉え方の世代間の違い。
↑こちらは、戦後世代vs.戦中世代、と、戦後すぐ世代vs.現在の若者、の捉え方の違いを見つけてます。
「一杯のかけそば」で貧しかった兄弟は、オトナになったら「医者と弁護士」になってたんですねー。覚えてましたか? ほんと笑えるなぁ ものすごく昭和な出世イメージだったのですね。厭らしいわー。
1番びっくりだったのは、ここ10年くらいの大学生は大学の単位取得を「来た」と表現するとありまして。「キター!」って織田裕二? これはホントなのか? 単位は取るもので、どこかからやってくるものじゃないと思うんですけど。今もそうなのか気になります。
若者たちの上の世代がオトナにならないので、今の若者たちがオトナに対しての「若者」になれず、押さえ込まれてるというのが主張でした。それはそうですね。
経済も発展しないことだし、こうなったらこの社会のしくみから逃げてもいいのだとも。うーん、それは無責任な。
職人的スキルを身につけるなどして、生きていくと良いともありました。なるべく一般社会に関わらずに、しかし働くとなるとそういう選択肢もありそうですが・・・
別にいまの「若者」にこうしたら?なんて指南しなくてもさそうな本文だったのに、不思議なまとめでした。
あと、文体が村上春樹風なのが妙におかしいです。わざとハルキ風にしたみたいですね。
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