A Clockwork Orange 1971年
監督/スタンリー・キューブリック
マルコム・マクダウェル、パトリック・マギー、マイケル・ベイツ
★★★★
未来風の建物、衣装、美術。未来風でありながら世紀末風でもあって、今も色あせない。
暴力を誘発する、と当時は言われたようですが、ホームレスを襲って、レイプのため押し入って、金を盗む。ニュースでみかけるものばかりで、発表当時の社会ってまだ映画の影響力が強かったのかと不思議。
社会のルールと人権無視の行いにふける若者と、コントロールのために人権無視(同意をもらっているとはいえ・・・)に近い治療をする権力側の関係を軸に、主人公アレックスの語りで展開していきます。
美しいクラシック音楽の流れる後ろでは、暴力シーンが続く。ステキな「雨に歌えば」を歌いながら、アレックスが女性を傷つけている。
合わない二つが優雅なテンポで流れて、このズレがなんとも言えない世界をかもしているよう。
暴力場面と薬で引き起こす猛烈な吐き気を何度も体験させることで、暴力をふるうと吐き気に教われるようにする治療・・・ それは行為は矯正できても、心は矯正できてない。無気力な人間になるだけで。社会は都合のいい子羊を求めているのだね。
寝巻きみたいなぴたぴたおしゃれ着で反社会的行為を楽しんでいるアレックス、行いは非道なので全くもって嫌いのはずなのに、どういうわけか憎みきれないキャラクター。間違ったことをしてるのに、たまに筋の通ったことを言うとか、妙に説得力がある存在、主演のマルコム・マクダウェルをもってきて正解でした。
10代の設定なんですが、どうもガタイも良くて、10代に見えないのが問題といえば問題か。
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