2008/03/10

『ラッシュライフ』伊坂幸太郎

ISBN:4-10-125022-7 新潮社 (2002年刊を、2005年文庫化にあたり改稿)



☆☆☆☆



作家を気に入ると、たいていは出版順(執筆順)に読む。ので、『オーデュポンの祈り』につづいて。



処女作から、2作目までの間に何があったの? めきめきと腕を上げましたね!という感激いっぱいの素敵に切なく、エゴが渦巻く、素晴らしい作品でした。



ちょっとした不思議、が日常にいつのまにか「ある」感じ、がいつの間にかのせられたなぁという感じで、気持ちよかった。意外と腹黒いのに、希望はちゃんとどこかに隠されているあたりも、読後感が良い点です。



ミステリでは、「新本格」とかいわれている方面を好むので、ラストの謎解きにはさほどココロ惹かれないものの、登場人物たちの普通っぽさとか、日常と、超能力の組み合わせとか、意地の悪さ加減が、読み終わっても、また読み返したくなってしまう一因か。



1日の出来事と思って読みすすめると、最後に数日間の出来事であったことが明かされます。このへんが、やや説明調に感じました。



お、やはり黒澤さんは飛んでいったのか!?って、あれ、時間も越えたのか・・・?? とか、そのあたりも確かめたくなって読み返したい。



リストラおじさんの悔しさ、かなり感情移入してました。撃っちゃえ!とか。いけないことだけど、脳内では撃ちまくりますよ。あんな子ども。老犬を手放さなかったのも、そうありたい姿をまっとうしてくれて、素敵なキャラだったな。





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