2008/03/20

『狼少年のパラドクス』内田樹

ISBN:4023303771  朝日新聞社出版局 2007年



☆☆☆



学校教育、とりわけ大学のあり方について論じたもの。巻末には文部科学省の官僚とのやりとりも記載され、行動派な内田先生が見えます。



他の著作でも書いている路線で、テーマが教育再生となっているもの。先生世代の目から見たら今の教育現場はこうなんだろうけど、こうなると実際の学生がどう見ているのかも聞いてみたくなりました。団塊ジュニアのはしくれとして聞いてみたいなぁ
ゆとり教育世代の子どもたちはどう思ってるのかとかー、分数の計算ができない大学生とか(それでも大学生になれる)。



ところで、この本の本筋には関係してない余談部分で、大学のゼミで軽くクチにした「フェミニズム・・・」に対して、学生たちが「フェミニズム」を聞いたことがないと言ったというところが、やけに衝撃的でした。
フェミニズムって学校で習うわけじゃないけど耳にする言葉じゃないのか。そうかー、フェミコードって言葉も通じないんですね。
たぶん私の世代はフェミニズムっぽいことの叫びの最後にひっかかった世代だと思うのですが(女性も社会進出、とかそういうキャンペーンの余韻も)、激しく世代間ギャップを感じるエピソードでした。



そんな学生たちのため、そして学ぶ場の将来のため、自分のため、内田先生の奮闘が語られています。



あと、表紙がヘンで損してます。容量としては厚めだけど新書っぽい雰囲気にしておけばいいのに。





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