2008/07/18

『東京大学<ノイズ文化論>講義』宮沢章夫

ISBN-13: 978-4861912849 2007年 白夜書房



☆☆☆☆



「美しい国」「品格ある国家」「格差社会」の陰で排除される〈ノイズ〉とは、なにか。
 大好評「80年代地下文化論」に続き、宮沢章夫がまたも東大駒場キャンパスの密室で悩み、思い出しつつ語る「見返りのない講義録」。
白夜書房HPより)



前回のは未読なので、つながりは分かりませんでした。ゲストで面白かったのは岡田斗司夫の回で、オタクがオタクとなっていった95年の宮崎事件を軸に語ってます。



当時、オタクは(というか、アニメファンとかってことだと思いますが)社会の底辺にいるという自意識を持っていたとか。岡田さんは世間様(ふつう、とか一般的、とか)から外れたと思っているし、思われている<ノイズ>側からの視線です。



具体的には、ってこのほうが面白い話でして、「どうして服を毎日変えるのか」「異性に興味ないし(思春期のモテたい願望はナシ!)」ツェッペリンが何?洋楽って何? →アニソンがあるじゃない! とかです。服は毎日替えたいけど・・・異性に興味なしってあたり、ちょっと・・・自覚があるので、面白いなと思います。



講師の宮沢さんは、モテたかったし、音楽は洋楽(ロック)だし、と真逆なので余計に面白いのでした。



90年代、そういう<ノイズ>排除の方向に、意識・無意識に日本社会がシフトしてきてて、でも、それは不自然だろうというのが全体的な方向です。
いろんな事件、出来事をテーマに80年代を通して、現在を知るというのが目標だというのですが、それは最終章でちょこちょこと。基本は80年代ってこうだった、的なほうに流れがちでした。



また、こういうのを10年後に読み直すのも面白いんだと思いますー。





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