ISBN:978-4062879606 講談社現代新書
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「女装」というテーマにそって、日本人の性文化、衣装文化を、ヤマトタケルから近代現代までの年代順に、丁寧に明らかにする一冊。新書としてはかなりお買得な充実の内容です。
作者、三橋さんが女装者ということで、客観的かつ実感のこもった目線で貫かれた文章が良い。歴史は、語る人によっていかようにも変わる、そして「女装」というモノサシで見ただけでも、変わるものです。
歌舞伎、今ならオネエマンズ・・・日本人は「女装(異性装)」に寛大な文化があるという。歴史に残された異性装の歴史を文献を参照させながら、解説します。
たとえば稚児は、観音と重ね合わせられる神聖さを持たされたのだ、なんて、驚きの説明に興奮しました。稚児として僧侶につかえるには、灌頂を受けなくてはいけなくて、など。稚児灌頂って有名なのかしら? 初めて知ったので、興味深々でした。
時によって失われることが分かっている「少年」に女装させるなど、児童保護的には虐待かもと感じるけれど、でも、リミットがあることで価値が増すようにしているなんて、人の想像力のすごさも感じます。
男、女、と決めるのはつまらない。男は男らしく、なんて軍事国家ですね。もっと、自由に、寛容な国になっていってほしい。
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