ISBN:978-4-08-720477-3 集英社 2009年
☆☆☆☆
オバマ大統領がショックなのか・・・と思い手に取ってみた。新書だからタイトルにあまり意味はなかったのでした。
アメリカという国がたどった政治的視点からの歴史、2大政党の支持者層の変化と、選挙戦術が中身の半分を占めます。オバマとは直接関係ないけれど、アメリカ史なんて全然知らないので、分かりやすくまとまっていて読み甲斐あり。
さらに歴史のなかでアメリカ人が「土地」をどう自分のモノにしてきたか、を示しながら、サブプライムローン問題が起こった経緯について語っています。市民にとってのアメリカン・ドリームは家を持つこと、という見方は新鮮でした。マイ・ホーム。
土地や家屋の価値が今まで下がったことがなかった、って!日本のバブルの話は耳に入ってなかったんでしょうね。単に金儲け目的かと思っていたけれど、政府からの老後の保障がないから、手を出したというのが大国アメリカの別の顔です。
アメリカ在住の町山氏の実体験も語られ、日本人で、コネもないのに、もどんどん貸そうとしてたという状況が挿入されているのも、対談ならではでしょう。
そしてこうなったアメリカが「オバマ大統領」選んだ理由、というのが最終的に語られます。
オバマはアフリカ系アメリカ人の代表ではなく、自分の民族アイデンティティがどこにあるのかが確かでない(今のアメリカに増えている)アメリカ人として、新しい大統領と言えるのかも。
疲弊して、行き詰ったアメリカを外から=アウトサイダー、やってきて助けてくれるスーパーマンに重ねて越智氏が話すのは、大統領選で涙を流す人たちの映像と合わせて考えると納得します。その期待が裏切られたと感じたら、どうするんでしょうね。
0 件のコメント:
コメントを投稿