新潮文庫 4-10-247601-6
カテゴリ的にはロマンス部門。イギリスに旅行中のアメリカ人が、恋人とその娘に意地悪されてて、しくしく教会で泣いたら、目の前に騎士があられた、という。
ロマンス小説入門としては、なかなか面白く、きゅんとセツナイ恋物語で楽しく読んだ。
現代では、騎士が自分や一族の不名誉(濡れ衣)を晴らそうと歴史の痕跡を探り、ついで過去へも彼女がタイムスリップして、そもそもの不名誉を起こさぬよう画策するという・・・タイムパラドックスとかは無視です。
で、二人が熱く結ばれると、違う時代から来たほうは消えてしまうし、しばし違う時代に居たという痕跡も、消えてしまうのでした。あらー。
思い合えばあうほど、結ばれてはならない二人ってことで、じりじりと禁欲的なのでした。
騎士は<余の剣をもてい>レベルの話し方で、当時の習慣なども物語に織り込まれていて、案外面白かったのだ。
エリザベス朝の人なので、日本だと戦国時代くらいか。会話は通じるかなぁ
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この後、ロマンス部門に疎くても名前は知っているサンドラ・ブラウンの『侵入者』を読んで、↑こちらの禁欲ぶりとは違う系統にちょっと疲れた。
インディアンの血を引く脱獄囚(でも、収監された罪は濡れ衣!)と、人質で連れ出された深窓の令嬢が、あっという間に燃え上がってました・・・・
わたし、禁欲派がよかったな。
逃げられないように服を取られていても、犯人のステキポイントをチェックするとか、いついかなる時もセクスィレーダーが全開みたい。すごいー。すごいわー。
それにしても、ロマンス部門では、筋肉だの体毛だのが非常に重宝がられているのですねー。
筋肉はいいとして、体毛はそこまで詳細に褒め称えたことないわ。毛に手をくるくる遊ばせたい、とか。どの範囲に広がっているとか。ほへー。
しをんちゃん(三浦しをん)、こういうの読んで楽しむのかしら?
2作品を続けて読んで思ったのは、これは続けて読んではいかんということでした。規定路線のお話なので、連続だと飽きます。
たまに、恋ってステキとか言いながら読むくらいが、いいうっとり加減のようでした。