Tinker Tailor Soldier Spy 2011年 英仏 (日本公開2012年)
監督/Tomas Alfredson
Gary Oidman, Colin Firth, Benedict Cumberbatch, Tom Hardy
John Hurt, Toby Jones, Mark Strong
★★★★★
とにかく、この邦題を誰がつけたのだ! かわいそうです、こんなにいい映画なのに。原題のままでいいじゃん、そのほうがカッコいいし、カタカナでも意味わかるし。ひどい、ひどいわ。
70年代、冷戦時代のスパイ映画でありながら古めかしくなりすぎず、かつ盛り上げすぎずの抑制のきいたサスペンス・・・風、いい男とスーツが存分に鑑賞できる映画。
リピーター割引があったのだから、やはり一度だけでは掴めなくて当然なのよね? なんとなく、『The usual suspects』のようなどんでん返しを期待して見ていたため、あれ?という感じで終幕を迎えてしまいました。
あと、わたし、人の名前を覚えるのが苦手なので、後半の事件の全容が見える段階での、矢継ぎ早な(って早口じゃなかったんですけれど)人名の羅列に、俺の脳みその処理の問題で、混乱したのもつらい。
というわけで、確かにもう一度見たくなるタイプの映画です。相関図を書けばいいのかしら?
++++ネタバレしてるから、見たくないひとはこのへんで++++
・ポール・スミスが担当してる衣装や持ち物が素敵。
ゲイリーがつけているメガネもいい(二つのメガネで、現在なのか過去の回想なのかが区別できるようになってます)
スーツは肩で着るんだなぁというのが、イギリス紳士のスーツの着こなしなんですね。スーツのおじさんが出ずっぱりの映画なので、目の保養にどうぞ。
しかし、部屋着というか普段着、カジュアルな衣装ももちろんポール・スミスで、コリン・ファースのセーター姿、宝物だわ・・・
・ほぼオールイギリス人俳優なのも、画面の落ち着きがいい原因でしょうか。って、ゲイリーはアメリカ人だとばかり思ってたので驚いた。仕事の出来る紳士でした。いいね。
・B. カンバーバッチも出ていて、予想以上の活躍で嬉しい。BBCドラマ『シャーロック』では黒髪にしてるけど、本人は金髪なのね。
不思議なヘアスタイルだなぁと思っていたら、ゲイだったらしい。新人の女の子を口説くってのを、コリン・ファース演じるビル・ヘイドンと話してたのは、本心じゃなかったのか。ここのシーン、また見たいかも。
コリン・ファースの自信満々の顔もよかった。オデコにメガネ乗っけちゃうとか、何アピールだったんだろう。かわいいひと。
ってか、そのヘイドンもマーク・ストロング演じるプリドーと、何かあったっぽい。
交際まではいかずとも、心の交流はあっただろう(すごくいい笑顔で二人が写っている写真があったの) ので、ヘイドンもゲイなのか。
ハンガリーで撃たれたブリドーを売ったのが、ヘイドンで。しかし命を助けて英国に戻したのも、ヘイドンであろう。そこが裏切りつつも、情があったところ。
でもって、最期がそのブリドーがソ連へ送られるヘイドンを狙撃するという・・・哀しい!
しょんぼりしてしくしく涙ぐむコリン・ファースに持ってかれたわ。
・トム・ハーディが実働部隊として登場。スーツ班とは違う汚れ仕事をする男で、ソ連の美女に恋する役なのがセツナイのであった。
彼女が死んでることを既に知っているゲイリー演じるスマイリーが、彼女を助けてくれ!と泣く彼に言わずにいることも、これまたイタタタ。作戦のために言わなかったのでしょうが、諜報部員たちはツライわ。
褒める点は山盛りで、実際のところサスペンス風味で、“もぐら”の謎解きが、一度でぱっと分からなくても、楽しめたというのがこの映画の持ち味かと思います。
音楽も抑制がきいたもので、センスよかったな。たまに流れる流行歌的なものも、うまいなぁ
枯れオヤジが冷静に、胸に悲しみを抱きつつ謎を解く。
スマイリーがサーカスのトップになって戻ってきたところでエンドだったので、続編もありかもしれません。また、カンバーバッチ君を出してくださいねー!
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