小説じゃないんだ、って読み始めて気づきました。ポイントになるエピソードごとに素直な気持ちで書いたような文体で、エッセイみたいなつくりでした。
タレント本でしょ~、とバカにして読み始めたら、これが経験してないと書けないわ!というもので。
たとえばリアルで必死すぎる空腹感が、中学生にとっては将来より「空腹」だったんだな、と納得したり。ダンボール食べてみたのか・・・ それはマズイだろう。
小5のときにお母さんを亡くしたことを、中学生になって(だったと思う、数年後に)初めて現実のこととして受け止められたというくだり、田村さんが本当に経験して書いたのねと思う話です。大きなショックを、何年かかけてやっと受け止められたんですね。こうやって文字にして出版することも、気持ちの整理がつけられているってことだろうし。
親戚を頼れなかった事情があったらしいが、とにかくびっくりなのがお友達の家族の活躍だ。状況を聞いて、お金を出し合ってアパートを借りて、生活保護の手続きもして、何て素晴らしい人だ・・・。人情に篤いってすばらしいー。
とにかく田村さんは人に恵まれているのが驚き。本当に困ったとき、ちゃんと誰かに助けてもらっているの。早くに亡くなったお母さんの愛と、本人の素直さの賜物か。人には優しく、と強く思う次第です。
江原さんとかなら、「お母様が守ってくださってますよ」って言うに違いない。
しかしお母さん、とあまりに素直に書くのは恥ずかしいかと思うのですが、いいのでしょうか。
大人なら「母」って書いてほしい。ずーっとお母さんが好き、素晴らしい、偉大だった、と絶賛するのは素敵なことだけど、他人に「お母さん」って言いふらすのは私はいやなんだよー。
ところで、「麒麟」というお笑いの方なんですが、芸してるところは見たことがありません。 この世界には疎い。