細雪 1983年 東宝
監督/市川昆
岸恵子、佐久間良子、吉永小百合、古手川祐子、伊丹十三、石坂浩二、岸辺一徳、細川俊之
☆☆☆☆
きれいねー、きれいだわー、と眺めていた映画。取り立てて大事件も起こらない、旧家の4姉妹の一年の物語。映画では昭和13年の設定。
着物の場面が見たくて借りてきたのだけど、文芸作品・・・と思って見始めたらけっこう面白かったのでした。優雅なひとたちがいたものねぇ たぶん、原作のほうが面白いのだと思うんですが、映像で見るのは目の保養。
女のひとの微妙な意地の張り方やら、男の丸く治めようとするところ、お出かけするときの女たちの仕草、時代の流れと姉妹たちとのかかわり方の変化などなどなど。
傍観者のような立ち居地の視点で、じっと静かに蒔岡家を映します。ある意味、実家の資産も知らないお嬢様なのでバカにした描き方も出来ちゃうけど、好き嫌いに偏る表現はなかったな。だから良いのだと。イデオロギーを入れると、すっごくつまらないお話になってしまうもの。
岸恵子が色っぽくてどこかぽーっとした長女、佐久間良子がしっかり者の次女、この二人がステキなので、三女の吉永小百合は、居るだけで良かった感じ。おとなしそうで実は頑固っていう役どころが似合ってました。末っ子古手川祐子は、いかにも末っ子の拗ねた雰囲気。
薄暗い室内で、岸恵子が翡翠色の着物に帯を合わせる場面、佐久間良子がお手伝いしてて、ただ着付けてるだけなのに、うっとり。
着物を何枚も広げて眺めてる場面も、きれいだったな。このご時勢ではもう良いものは作れない、って話す背中が、この先の日本の暗黒時代を思わせ、切ないのだった。
きちんと着飾るって、いいよなぁ
あと、石坂浩二が若くてかっこいいので見直した。そうか、こんなにカッコよかったのに、いまだにカッコいいなんて、すごいんだなと。
0 件のコメント:
コメントを投稿