Belle de jour 1967年 フランス/イタリア
監督/ルイス・ブニュエル
カトリーヌ・ドヌーブ、ジャン・ソレル、ミシェル・ピコリ、ジュヌヴィエーヴ・パージュ、
フランソワーズ・ファビアン、ピエール・クレマンティ
★★★★
■ドヌーブ様が美しすぎました。高慢なブルジョワ!を体現してくれるカトリーヌ・ドヌーブ様~
衣装が素敵で、エナメル黒トレンチとか、けっこう刺激的なところも。きちんと仕立てのいい服を、着こなすドヌーブを見れればそれでかなり満足。
やせているので、クールな表情を見てると爬虫類の冷たさを感じました。
60年代の女性の立場というのがパリであってもこのくらいだったのかな?と不思議になりましたが、育ちがいいからというのもあるのか。男はいい気なもんですね。
■優しい医者の夫と不自由ないセレブ生活を送るセブリーヌ(23歳の設定におののく。どう見ても20代後半の落ち着き、さすがフランス女優は貫禄があっていいわ)は、夫との夫婦生活を拒否してます。
とても愛しているけれど、ダメなの・・・と、これは病気であるっていう解釈をしてるみたいですね。ふむ。
ただ、夢や妄想ではメス豚!スベタ!ブルジョワ女!などと、罵られてみたり、夫の手で御者のおっさんたちに鞭打たれて犯されたり。おお、けっこう屈折してそう。
表向きの<上品で美しい貞淑な妻>イメージからの逃亡のように感じたな。セルフイメージを抜け出したい、というもがきのよう。
映像に挟み込まれる彼女の少女時代に、なにやらトラウマの原因がありそうでしたが、そこは一瞬だけで、あまり重視されていません。
■貞淑な妻は、実は高級娼婦だった、というあらすじ説明は違うな。こういう物言いは、男目線かと。
自分の体や自分の官能に気づいていく女性の話として、見ました。貞淑な妻が妄想しててもいいと思うもの。
ラスト、娼婦の彼女に執心して自宅に押しかけて、悪いのは夫だ!と夫を銃で撃ってしまいました。で、犯人は逃走中に警官にみつかってやはり撃たれて死亡。
え??
全身麻痺となった夫を、自宅で甲斐甲斐しい介護をするセブリーヌ。自分のせいでこんなことになったのに、何だか楽しそう。女はコワイ。
ラストの夫の超快復は、彼女の妄想の一部でしょう。今までの妄想には、愛してるはずの夫は登場しなかったので、セブリーヌとしてはやっと夫を受け入れられるようになった、が、遅かった、という皮肉まじりかなと。
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