2012年 日本 134分
監督/三池崇史
妻夫木聡、武井咲、斉藤工、大野いと、安藤サクラ、伊原剛志、一青窈、市村正親、加藤清史郎
★★★
あー、けっこう(思ってたより)面白かったな、と。喧嘩殺法!のセリフだけでも、来てよかったと思ったくらいにアホ映画でした。
間延びの印象があるのと、やはりヤンキー文化に興味がないが、全体としてはそれなりに面白かったので、★3つ。
劇場内は、わりと楽しく笑い声が上がっていて、ご機嫌で観れました。
金持ちと貧乏人、良い子と不良、という分かりやすい図式が身近にあった時代なのねと懐かしいというより、時代劇を観ているような気分に近いかも。
134分、ちょっと長かったけど、これでも原作のエピソードを削っているのでしょうね。
私は原作を全く知らないので、ヤンキー世界もネタにしか見えないという態度で観ていたのですが、原作世代には軽いものに思えるのかもと思います。
武井咲のまっすぐお嬢様演技が、血と泥まみれの画のなかで、白百合、または掃きだめに鶴、の目の保養です。
映画内では、誠を更生させるのが償い、と言ってますが、償いと愛は違うので、いつ愛になったのかなぁと思いながら観てました。一目ぼれってことにしておこうかな(適当で問題なさそうなストーリーだったから・・・)
私としては、久々の妻夫木くんが、カッコよい役だったのが収穫でした。ケンカっ早いが、強いので頼りになる!(弱いのにケンカすきは、ダメすぎてダメ)
あ? は? のほかは、フンと半笑いが多かったが、何をしても良かったなぁ
お嬢様や岩清水くんたちより、社会の暗部を知っているだろう誠が、母に会いに(復讐しに)東京に出てきた、というのが昭和的な泣かせどころでした。
やっと愛と誠が、向きあおうとするとき、非情な展開に・・・おお、典型的な悲恋に、知らないで観てた私、王道だと笑いそうになっていました。
淡い恋は、こうして美しい思い出になっていくのね。
斉藤工@岩清水くん、キモい・・・ いちおうイケメンのはずの斉藤工が、こんなにもキモ男になれるとは、素晴らしいです。
一青&市村 市村パパ、ひとりでミュージカル世界を繰り広げてくれました。本職だからね。一青ママはいい声で、マオカラーのドレスもよく似合っててきれいです。
安藤サクラ@ガム子 美人じゃないが、ふと見せる表情が良いすてきな女優。さすが血筋か。純情ガム子がなかなかよかった。
加藤清史郎、小柄だが良い役者だよー。ふてくされて立ってる姿、キマってました。
さて、カツラがいかにもヅラぽいのも、ズレた感じを出すための演出。
約40年近く前のコッテリ気味の話を今の世代にも受け入れてもらえるか、その答えが歌だったのではと友人の解説でした。
ヤンキーって都会じゃ死滅したのよね? さすがの北国でも最近は見かけないものねー。こんなオトナなんて!と純情に反抗してるヤンキー文化、いまじゃ笑えるものね。
なるほど!映画のつくりを、うそっぽくしたほうが、この物語をすんなり受け入れてくれるということね。
伊原剛志があまりのオッサンぶりに、現場で追加されたっぽい「オッサンに見える病」を告白。ひ、ひどいこじつけ!
そして、ミュージカル風ということだったけれど、ミュージカルとはちょっと違う。
アニメやドラマで盛り上がったときに流れてくる主題歌、を出演者が歌ってるよ、という感覚に近いです。感情や物語に、イマイチ合ってない場合もあったので、そう感じるのだと思う。
岩清水くんの「空に太陽があるかぎり」はぴったりですが、トレイラーで使われてる誠の『激しい恋』の歌は、とても見せてくれたけれど、あの場面自体とは合いませんし。
(これラストに流れてほしかったよー、かりゆしなんとかじゃなくて)
でも、昭和の歌は歌い上げるの歌!よいですなー。