2012/06/24

『愛と誠』

2012年 日本 134分



監督/三池崇史
妻夫木聡、武井咲、斉藤工、大野いと、安藤サクラ、伊原剛志、一青窈、市村正親、加藤清史郎



★★★



あー、けっこう(思ってたより)面白かったな、と。喧嘩殺法!のセリフだけでも、来てよかったと思ったくらいにアホ映画でした。



間延びの印象があるのと、やはりヤンキー文化に興味がないが、全体としてはそれなりに面白かったので、★3つ。
劇場内は、わりと楽しく笑い声が上がっていて、ご機嫌で観れました。



金持ちと貧乏人、良い子と不良、という分かりやすい図式が身近にあった時代なのねと懐かしいというより、時代劇を観ているような気分に近いかも。



134分、ちょっと長かったけど、これでも原作のエピソードを削っているのでしょうね。
私は原作を全く知らないので、ヤンキー世界もネタにしか見えないという態度で観ていたのですが、原作世代には軽いものに思えるのかもと思います。



武井咲のまっすぐお嬢様演技が、血と泥まみれの画のなかで、白百合、または掃きだめに鶴、の目の保養です。
映画内では、誠を更生させるのが償い、と言ってますが、償いと愛は違うので、いつ愛になったのかなぁと思いながら観てました。一目ぼれってことにしておこうかな(適当で問題なさそうなストーリーだったから・・・)



私としては、久々の妻夫木くんが、カッコよい役だったのが収穫でした。ケンカっ早いが、強いので頼りになる!(弱いのにケンカすきは、ダメすぎてダメ)
あ? は? のほかは、フンと半笑いが多かったが、何をしても良かったなぁ



お嬢様や岩清水くんたちより、社会の暗部を知っているだろう誠が、母に会いに(復讐しに)東京に出てきた、というのが昭和的な泣かせどころでした。
やっと愛と誠が、向きあおうとするとき、非情な展開に・・・おお、典型的な悲恋に、知らないで観てた私、王道だと笑いそうになっていました。



淡い恋は、こうして美しい思い出になっていくのね。



斉藤工@岩清水くん、キモい・・・ いちおうイケメンのはずの斉藤工が、こんなにもキモ男になれるとは、素晴らしいです。



一青&市村 市村パパ、ひとりでミュージカル世界を繰り広げてくれました。本職だからね。一青ママはいい声で、マオカラーのドレスもよく似合っててきれいです。



安藤サクラ@ガム子 美人じゃないが、ふと見せる表情が良いすてきな女優。さすが血筋か。純情ガム子がなかなかよかった。



加藤清史郎、小柄だが良い役者だよー。ふてくされて立ってる姿、キマってました。



さて、カツラがいかにもヅラぽいのも、ズレた感じを出すための演出。



約40年近く前のコッテリ気味の話を今の世代にも受け入れてもらえるか、その答えが歌だったのではと友人の解説でした。
ヤンキーって都会じゃ死滅したのよね? さすがの北国でも最近は見かけないものねー。こんなオトナなんて!と純情に反抗してるヤンキー文化、いまじゃ笑えるものね。



なるほど!映画のつくりを、うそっぽくしたほうが、この物語をすんなり受け入れてくれるということね。



伊原剛志があまりのオッサンぶりに、現場で追加されたっぽい「オッサンに見える病」を告白。ひ、ひどいこじつけ! 



そして、ミュージカル風ということだったけれど、ミュージカルとはちょっと違う。
アニメやドラマで盛り上がったときに流れてくる主題歌、を出演者が歌ってるよ、という感覚に近いです。感情や物語に、イマイチ合ってない場合もあったので、そう感じるのだと思う。



岩清水くんの「空に太陽があるかぎり」はぴったりですが、トレイラーで使われてる誠の『激しい恋』の歌は、とても見せてくれたけれど、あの場面自体とは合いませんし。
(これラストに流れてほしかったよー、かりゆしなんとかじゃなくて)
でも、昭和の歌は歌い上げるの歌!よいですなー。



『ニッポンの書評』豊崎由美

ISBN:978-4-334-03619-5 光文社文庫(515) 2011年



★★★★



日本の書評について、書評を書く豊崎さんが考察などしている1冊。自分でもこうやって、読了メモを残しているので、プロの方の意気込みや現状が、ざーっとだけど見えてよい。



評論、批評、書評。どこが違うのか、私もぼんやりと考えていたところだが、豊崎由美いわく、大八車(小説)を後押しするもの、だそう。
映画界ならば、淀川長治のようになりたいと。



アラスジだけで終わる書評や、ネタバレ書評へは厳しい意見を持っているようです。私も同様に、最後まで書いてしまう書評は手抜き感と、デリカシーのなさにがっかりします。



日本の新聞・ファッション系雑誌の書評欄の小ささなどに対する意見も同意したいところ。
同じ出版社なのに、どうして書評に気持ちがむかないのか、などなど、毎号ついてる書評欄って確かにたいていは手抜きっぽくて、残念なことが多い。



『本の雑誌』書評欄がすきで、参考にすることも多いです。
その人よって評価が分かれるもののほうが、興味がわくことも多いので、同じ本を数人が書評するのも、もっと他のところで行えばいいのにね。





2012/06/17

『ナイト・トーキョー・デイ』

Map of the Sounds of Tokyo 2009年 スペイン



監督/イザベル・コイシュ
菊地凜子 セルジ・ロペス 田中泯 中原丈雄 榊英雄 あびる優



★★★



すきかキライかといえば、どちらでもなく、外国人からみたトーキョーの風景とか、トーキョーのイメージとか、日本人のイメージとか、それを楽しむのが面白かった。



冒頭が、女体盛りで、これは笑わそうとしているんだよね・・・??と思わず画面につぶやきつつ、笑ってしまう。もー、体温でマズそうなお寿司だなぁ



リュウ(菊地凜子)は築地で働きつつ、殺し屋の裏家業をもつ。



あるスペイン人と交際していたみどり(あびる優)が自殺してしまい、腑抜けになってしまった父・石田(榊英雄)のため、部下の長良(中原)が、リュウに依頼。



どんな男か偵察にいったら、ワインショップを営み、恋人に去られた苦しみを抱えるダビ(セルジ・ロペス)を好きになってしまうー。



なかなか殺してくれないので、依頼主がリュウに電話すると、いきなり怒り出すリュウ。前金を倍にして返すからいいじゃない!それが契約でしょ!



勝手である。



■古い日本の歌謡曲が流れるなか、マルセイユというラブホテルに入る二人。ドアを開けると、日本の電車内みたいな室内。イメクラ的な?



死んだ恋人がみどりっていうのも、ノルウェイの森かー、と。みどりとこんなことした、というダビにつきあって、電車内風ホテルでセックスする二人であった。



■リュウが、(たぶん)殺した相手の墓掃除に行くのが休日の趣味らしいのだけど、お墓磨くのは日本っぽいのかも。



■君がラーメンすする音が、私の母親のと似ているから録音させてほしい、と声をかけてからの付き合いの録音技師(田中)が、物語のナレーター役なのだけど、理由は全く分からない。



西欧の方は「すする音」って立ててはいけない音ということで、これまた異国感たっぷりエピソードでした。
田中泯の家が、縁側やらヨシズや、鉢がある庭、と庶民的な和の家の見本みたいな家で、それもまた日本人から見直すと定型的なのが面白かったりする。



■上司と部下なんだけど、肩にもたれてしまったり、部下の上司への行動がいきすぎてたり、すきなの?って言ってほしいのかと・・・ 日本は衆道があるからと入れてきた演出だろうか。これも笑える。



最後、殺し屋がしてくれないなら俺が!と部下が拳銃をもって築地で別れ話をしていたダビを撃ったところ、リュウが身代わりになって死んでしまいました。と。いちおう、恋の話だったのね。



菊地凜子の演技を初めてみたのですが、美人じゃないのにだんだん気になる表情に取り込まれますね。笑うとカワイイ、ツンデレ凛子さんでした。
ちなみに、セルジ・ロペスもちっとも美男人ではないけど、許せてくるのが面白い。



2012/06/09

『歓びを歌にのせて』

Så som i himmelen 2004年 スウェーデン



監督/Kay Pollak
Michael Nyqvist Helen Sjoholm Frida Hallgren



★★★★★



スウェーデン人って熱い人たち・・・? これまでのスウェーデン人イメージを覆す、熱い人たちの人生模様が。



重い心臓病を患った世界的指揮者のダニエルが、8年先まで埋まっていたすべての仕事をキャンセルして、7歳まで過ごした田舎町にやってきます。そこは、いじめにあった辛い記憶の村でもあったがー。



幼い頃のいじめられた記憶を抱えつつ、音楽で人の心を開く、という小さな頃からの夢を小さな村の聖歌隊と一緒に叶えていく物語。



なにせ小さな村なので、村の目とか、教会の牧師のぎすぎすした監視の目とか、きれいごとばかり言う牧師に我慢しているその妻、夫からのDVにあっている女性、奔放なつきあいを非難される女性、小さな頃からデブとからかわれて爆発する男性、などなど。



悲喜こもごもの生活があるなか、主人公のダニエルもまた優しいレナに惹かれていきます。人に愛され、人を愛すことを経験するダニエルは満たされた思いに。



オーストリアでの合唱コンクールに出場、いざ歌う順番になったとき、ダニエルを発作が遅い・・・ ステージ上で知らずにダニエルを待つメンバーは、それぞれの音を奏ではじめました。そして、会場にいる参加者たちも音を奏で、そこは人々の音で満ちたのでした。



スピーカーから流れてくるそのハーモニーを聞きながら、ダニエルは笑顔で目を閉じたのだった。たぶん、亡くなってしまったの。



はい。



お前がくるまでは俺が尊敬を集めていたのに!とダニエルに人気を取られて酒びたりで銃を持ち出す牧師など、怒るときの表情がいきなり頂点に達した!という感じでびっくりです。



こんなに熱い血が流れているのか・・・北国の人には。控えめで時間に厳格、わりとオープンに話す、というのが私のスウェーデンに対するイメージだったのですが、村マインドなのかしら? とにかく皆、熱かったです。



自然の風景もきれいでしたが、ダニエルが冬に村にやってきて、裸足で雪の上にたった気持ちは少し分かります。ずっと雪景色から離れて生活していても、北国育ちには静かな冬の景色が残っているのでしょう。痛いような寒さに笑顔になってしまうんですね。



地味な話ではあるのですが、スウェーデンの一部が見えるような映画で、よかったです。





2012/06/08

『アンチクライスト』

Antichrist 2009年



監督/Lars von Trier
Willem Dafoe/Charlotte Gainsbourg



★★★★



うーん、うーん、知恵熱が出そうだよ・・・ Dancer in the dark 以来ですが、こちらよりはずっと平常心で見れました。あれは気分が滅入ったな。



■まずは、キリスト教圏の人が感じるセックスへの嫌悪、女性が性を謳歌することへの嫌悪、それから悪魔というものの意味付け、全てがちっとも分かりませんでした。知識としては分かっているけれど、実感がないです。



自然は悪魔だなんて、かわいそうにねって思うわ。自然に死ぬから毎日の生が奇跡なのだと素直に思わないのですね。うーむ。
何もかもを、自分の行いのせいにしたり、悪魔のせいにしたり、意味を求めすぎです。って、このご夫婦には通じない感じですが。



自然対人間の図式で世界を捉えるところ、頑固だなぁと思う。私は、つまり日本人である私は、人間は自然の一部であって敵対関係とはみなしません。



残念でもあるし、分からなさが、私って日本人なのね・・・と自覚しきりというところ。
この文化圏に属す人と、属さない私はきっと全く違うものを映画から受け取っているのだろう。と思う。



カンヌでは、女性への嫌悪が非難されたそうですが、そんなの監督の好きにすればいいので、女性嫌悪が非難されるってけっこう政治的フェミニズムでは。



それに、女性を非難してるという印象は受けませんでした。むしろ、女性への捻じ曲がったファンタジーかもと思いました。痛すぎる表現だけど、政治的に抗議するなら、妻への無理解も非難されるべき問題かと。



セラピストである夫が、子供を事故でなくしたことへの自責の念で心が壊れていく妻を助けようとして、恐怖も克服できるし、全て理解できると、近代的な精神論を展開しているが、何だか偉そうなのだった。
自分は治せる、と自信満々で、治療じゃなくて一緒に苦しんで耐えて欲しかったに違いないのに。



キリスト処刑のように、穴をあけて、そこへ足枷のように砥石をボルトで固定したのは、妻からしたらお仕置きなのかしらと思いました。自然を恐れない、すべてコントロールできる気でいる夫への。



■公開時にあおってた、過激な性描写、ですが別に過激ではありません。というか、衝動があまりに本能的すぎてエロではないから。自分を痛めるけるための行為でした。



WOWOWだから、あのぼかしなのかなぁ(日本の上映はすべてこのぼかし入り?) 非常にしっかりとぼかしてくれたので、何がどうなったのかちっとも分からず、悲しい。
妻が何を傷つけて血を流したのか、ネットで確認したけれど(たぶん性器の一部とか)、大事なとこだから、ぼかされて大変に残念です。



■結局、夫はセラピスト失格のダメ押しで、妻の首にてをかけ、絞め殺してしまいました。どっちもどっちながら、総合的に見て、夫のほうが悪意があったと感じます。思い上がって妻の治療の邪魔をし、追い詰めたとも言えると思うので。



殺して、悪魔が復活しないように肉体を燃やしてしまいました。悪魔は妄想だと言い放ったくせに、信じてるんじゃん・・・夫。それって、恐怖心だよね。



■ラース・フォン・トリアー
うーむ、意地が悪いというか。陰気というか。ざっくりと<女はばかだ>というメッセージを感じずにはいられません。それは認めます。ダンサーインザダーク、でもそんな感じだったし。



なぜ、そういう方向の作品を作るのかが気になりますね。どうしたら、こんなに陰気な映画を作ろうと思うのか・・・













2012/06/07

『秒速5センチメートル』

2007年 63分



監督/新海誠



★★★★★



きゃー、キュンキュン映画だなぁ これは、過ぎ去ってしまったものを知っている世代には★では・・・? 



作品には、4点と思っていたら、三話目に『One More Time, One More Chance』がいきなり、めまぐるしく変わる思い出の数々があふれる画面とともに流れたときに、キュンボタンが大変なことにー。



まさよしの曲で攻めてくるなんて、どうしようもなく切ないに決まってるじゃないかー。このー、うまいぞ。
ざっくり言ってしまうと、『One More Time, One More Chance』の壮大なPVとも言えるような。



小学生-中学生、離れ離れの高校生、そして社会人となった二人。3つのエピソードで構成されています。



貴樹のような男子が実際にいたらハッキリさせろー、といらいらするのだろうけど、映画では自然の風景と、秒速5センチという言葉、どうしても近づかない二人がなんともキュンキュンでした。



東京から、佐野が遠いよな・・・っていう中学生の距離感が、まずキュンだわ。どんな寒い国に彼女が引越したのかと思ったら、栃木って! ほとんどお隣だよ! 



初恋ね・・・



思い出は美化されつつ、鹿児島と栃木の距離はあまりに巨大で、どちらが悪いわけではなく、手紙のやり取りが止まってしまう。



主人公の貴樹、そこにいるけれどそこに居ない。目の前で泣いている女の子を見ないで、連絡が途絶えた初恋の彼女を思っている。ばかばか。



そして、社会人となってがむしゃらに何かを得ようとするかのように、必死に働いて、そして戦線離脱(退職)。
そして同じ空のした、あのときの彼女は、結婚の準備をしているのだった。昔、渡せなかった手紙などを見つめながら。



これはハッピーエンドが主題ではなくて、求めるがあまり手にできないもの、<手にしたかもしれない幸福>というファンタジーへの渇望、といったところかと。
三話目が如実だったけど、心象風景に状況が分かる程度にセリフを入れた映像モノなので、最終的には良いも悪いもなく、貴樹の止まったままの心を見せられているとも言える。



記憶に足を取られて 次の場所を選べない♪



・・・キュンキュンだけど、それは<思い出すこと>がキュンキュンであって、次の場所を選べないようになると、切ない以上に、痛々しい。
これは、男子的にはキュンポイントなのかしら? 女子は、キュンしつつ、手を繋いでくれる人を選ぶもの。



貴樹が以前付き合った女性からは、1000回メールしても1センチくらいしか近づかなかった、とメールが届いていて、おお、村上春樹! 
「月に戻りなさい、君」(『ダンスダンスダンス』)ですね。



礼儀正しい少年像も、春樹作品の男の子たちを連想させます。比喩の清潔さとか、正しい感じとかも。社会人の貴樹が「やれやれ」とか言うんじゃないかと思ったわ。



ラスト、踏み切りが上がった先には、あの人はいなかった、というのを見届けてから、次の一歩を微笑みながら踏み出した貴樹を応援したい。



他の作品も、キュンキュンなのかなぁ 見てみたい。その手に入らなかったものを、本当に手に入れようとする戦いを描くようになってくれればいいのにな、新海さん。



2012/06/03

『メン・イン・ブラック 3』

Men In Black 3 (MIB3) 2012年 アメリカ



監督/Barry Sonnenfeld
Will Smith、Tommy Lee Jones、Josh Brolin、Emma Thompson



★★★★



面白かったー!



で、若き頃のKを演じたジョシュ・ブローリンが似すぎです!



仕草はおろか、声まで似てるんですけど(吹き替え部分とかあるのか?って思ったくらいだ)



タイムトラベルが絡むので、あれれ?と消化不良なところもありつつも、1-2-3と楽しい続編となって嬉しい。



Jがタイムジャンプしたあとも、Kなき世界にありながらKの記憶を持ったままだったことの理由に、<そこにいたんだ!>って言われてたのですが、
それならラストのボリス・ジ・アニマルがJと格闘してるときに、Kがタイムジャンプしたこと気づかずに倒されてしまうのが変かな?とか。



<Kに近づくな>といわれたのに、早速つかまるJ.でも、何で近づいてはいけないのか、イマイチはっきり分からないのも、消化不良ポイント。



ですが、まぁいいかな・・・と。



そう思わせるのは、主演の二人の面白さが貢献してます。おとぼけさんなところや、娯楽を見失わないところなど。



楽しかったし、コンビがより仲良くしてくれるので、ああ良かったよと思いながら映画館を出てきました。



音楽もいい。Danny Elfman 『チャーリーとチョコレート工場』の音楽も担当してたのか。ウンパルンパ♪も。
メインテーマが流れるなか、ブラックスーツでキメた男が歩いてくる。これだけで、気分があがります。











『十三人の刺客』

2010年 日本



監督/三池 崇史



役所広司、山田孝之、松形弘樹、沢村一樹、石垣佑麿、近藤公園、高岡蒼甫、
六角精児、浪岡一喜、伊原剛志、古田新太、窪田正孝、伊勢谷友介



稲垣吾郎、市村正親、光石研、内野聖陽、平幹二朗、松本幸四郎、
斉藤工、谷村美月、吹石恵、岸辺一徳



★★★★



はー、暴君(というか、異常者よね・・・吾郎ちゃん演じる斉韶、たぶん人生がつまらなくて残忍な<殺し>をしてる)であっても、将軍の異母兄弟であり、老中に内定していることから、表立って処分できないので →



役所広司に、暴君暗殺命令が出た。で、成し遂げる。それだけの話。



静かながらじりじりと怒りと溜め込んでいく前半。後半は爆発させて、血みどろの戦闘場面の連続。
というコントラストが気持ちよく、最近はテレビドラマの特番的映画が多いので、こういう気合の入った映画を観ると満足感が高い。



殺陣はアクションのためのアクションじゃなく、ひたすら200人以上の相手を13人が切りまくる体力仕事でした。わざとだろうけど、なかなか観てる私もぐったりの殺陣=40分間。
これで大分減ったんじゃ?と思っても、まだまだ出てくる家来でした。



これの稲垣吾郎がよかった、といろいろ聞いていたのですが、確かに良かった。きれいな顔して正論を言ってるような顔して、異常者っていう。似合います。



山田孝之は、こういう満たされない人物が似合う。何をしても満足しきれないっていう顔だ。



ウッチーが冒頭で出てきて(出演してるの忘れてた)きゃっ!って思った途端、自害してしまいました。でもカッコ良かったよう。



血みどろじたいは特に好きではないが、切ったら血が出るのは仕方ない。あまりに血のりがたっぷりのため、最後には血のにおいがしてきたヨ・・・うう。









『スーパー8』

Super 8 2011年 アメリカ



監督/J.J. Abrams



★★★★



懐かしい感じが満載、今の子供たちが見たら、わくわくするのかな。



E・T、グーニーズ、スタンド・バイ・ミー、そういう子供時代に訪れる、子供だけの冒険物語を思い出す。



’79年、ある町で起きた貨物列車と自動車の大事故。そこでは、子供たちがゾンビの自主映画を撮影中。
事故で貨物から飛び出てきた、たくさんの謎のキューブ状のもの、そして偶然に回ったままだったフィルムに映った巨大な生物の姿。
静かな田舎町には、軍が大量にやってきて町を占拠。住民は町から非難させられてしまう。



それぞれの子供は親との関係や、友人関係、あわい初恋、と何かしらの問題を抱えていて、この大事件を乗り越える中で、彼らも大きくなっていくのだった。



うむうむ。



謎の生物が・・・ちょこっとしか映らないけど、人間食べちゃうし、何だかねぇ ETほどじゃなくても、もう少し可愛げがほしいところだった。同情しにくいもの、食べちゃったら!



携帯もなくて、友人同士は無線で秘密の交信。ネットもないし。茶の間のテレビか新聞が情報源。遊ぶには、手も体もたくさん使ってたよねーと思う。



何度も観たいというものではないのだけれど、少年たちの子供なりの頑張りを応援しつつ、自分の子供時代をふと思い出す、という映画でした。



しかし、別のところでSF映画への消化不良気分になったな。『未知との遭遇』のような、映画史を飾るようなSF映画、しばらく観てないー。CGの技術が進化しても、結局、脚本が。



『抱きたいカンケイ』

No Strings Attached 2011年 アメリカ



監督/Ivan Reitman
Natalie Portman、Ashton Kutcher



★★★



研修医で永遠の愛を信じない、と公言するエマ(ナタリー・ポートマン)と、俳優の息子でドラマ脚本家を目指すアダム(アシュトン・カッチャー)。



何度か再会するうちに、セックス・フレンドにならないか?とエマが持ちかけて・・・ アダムは好意を持っているので、エマの提案にOKするが、好きな気持ちを我慢してカンケイを続けることが辛くなり・・・



と、分かりやすい男女のロマンチック・コメディってことでした。



ナタリー・・・美人だけど、リアルさが足りないところがあって、アシュトン・カッチャーの温かみのある笑顔と比べると、ちょっとアンバランスです。
ナタリー、可愛いんだけどね、小柄だしメリハリボディじゃないので、セックスフレンドよ!って絡んでると、ロリコン風味であった。アシュトンがまた、でかいし。



これは、アシュトンが可愛い!と鑑賞できればOKかと。いやー、ちょっとすくすく育ちすぎた感じが可愛い。