2012/06/09

『歓びを歌にのせて』

Så som i himmelen 2004年 スウェーデン



監督/Kay Pollak
Michael Nyqvist Helen Sjoholm Frida Hallgren



★★★★★



スウェーデン人って熱い人たち・・・? これまでのスウェーデン人イメージを覆す、熱い人たちの人生模様が。



重い心臓病を患った世界的指揮者のダニエルが、8年先まで埋まっていたすべての仕事をキャンセルして、7歳まで過ごした田舎町にやってきます。そこは、いじめにあった辛い記憶の村でもあったがー。



幼い頃のいじめられた記憶を抱えつつ、音楽で人の心を開く、という小さな頃からの夢を小さな村の聖歌隊と一緒に叶えていく物語。



なにせ小さな村なので、村の目とか、教会の牧師のぎすぎすした監視の目とか、きれいごとばかり言う牧師に我慢しているその妻、夫からのDVにあっている女性、奔放なつきあいを非難される女性、小さな頃からデブとからかわれて爆発する男性、などなど。



悲喜こもごもの生活があるなか、主人公のダニエルもまた優しいレナに惹かれていきます。人に愛され、人を愛すことを経験するダニエルは満たされた思いに。



オーストリアでの合唱コンクールに出場、いざ歌う順番になったとき、ダニエルを発作が遅い・・・ ステージ上で知らずにダニエルを待つメンバーは、それぞれの音を奏ではじめました。そして、会場にいる参加者たちも音を奏で、そこは人々の音で満ちたのでした。



スピーカーから流れてくるそのハーモニーを聞きながら、ダニエルは笑顔で目を閉じたのだった。たぶん、亡くなってしまったの。



はい。



お前がくるまでは俺が尊敬を集めていたのに!とダニエルに人気を取られて酒びたりで銃を持ち出す牧師など、怒るときの表情がいきなり頂点に達した!という感じでびっくりです。



こんなに熱い血が流れているのか・・・北国の人には。控えめで時間に厳格、わりとオープンに話す、というのが私のスウェーデンに対するイメージだったのですが、村マインドなのかしら? とにかく皆、熱かったです。



自然の風景もきれいでしたが、ダニエルが冬に村にやってきて、裸足で雪の上にたった気持ちは少し分かります。ずっと雪景色から離れて生活していても、北国育ちには静かな冬の景色が残っているのでしょう。痛いような寒さに笑顔になってしまうんですね。



地味な話ではあるのですが、スウェーデンの一部が見えるような映画で、よかったです。





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