2012年
監督/井筒和幸
妻夫木聡、浅野忠信、桐谷健太、溝端淳平、チャンミン、西田敏行
★★★★
原作:高村薫 未読。
妻夫木聡、いい顔になってきたなぁと喜ぶ映画。浅野忠信のガタイがいいのも見目麗しいし、暗い溝端淳平もいい。
桐谷健太は情けない感じと調子者のアクセントがよいし、チャンミンも(時々、木村拓哉と被るのだけど)悪くなかった。可愛がられる役ってことでいいのでは。
西田敏行・・・・うーん、哀しいね。本物なのかと不思議な太鼓腹に哀しみが詰まっていた。青木崇高が、散々なヤクザ者という役どころで素晴らしかった。
余計な女も絡まず(コレ大事)、すっきりした展開。
希望を言えば、大阪の町のこってりさが画面や言葉に足りなくて、もっとコテコテで!と思ったが、あまりコテコテにするとチャンミンあたりが浮いてしまうのかもしれないなぁ 青木崇高がひとりコテコテ担当で、楽しませてもらった。
夏の暑さ、追われるウラ世界のじとじとしたダメさ加減、ダメだけどあきらめてない。何を? 分からないが、なぜかあきらめず走っていく男たちを、陰から眺めることが出来る映画であった。
爆破シーン、良かったわ。かっこよくないの。それがいい。
タイプが同じとは言わないけれど、L・ディカプリオと妻夫木くんが重なった・・・ 悪い男であっても、一瞬、純粋さが走ったりとか、彼が痛めつけられてる姿にぐっと来てしまうところなど。
痛めつけられてるのに、甘美なヨロコビが脳裏に浮かんでしまう、そんなタイプ。あ、たとえば主役しか出来ないトム・クルーズだと甘美には遠くて、早く脱出しなよ、って思うだけだったりします。
妙なオヤジギャグがところどころで炸裂し、劇場内にひんやりした空気が流れるのも、井筒監督の目論見どおりなのよね? 面白くないギャクを言う浅野忠信、良かったです。
※隣の席のおじさん(お一人様、私もだけど)が、妻夫木くんが撃たれてしまったあたりから、ぐずぐず泣き始め、ラストでは涙をぬぐっていたのが衝撃的であった。何があった、おじさん・・・
※前方席のおばさま。冒頭、モモが兄を撃ったところでお前が撃たれたか!ってくらい響き渡る叫び声をあげる。ちょっとカワイイ。この後は静かにごらんになっていました。